Friday, December 13, 2013

Sanshin Lesson:Kajiyadifu Bushi

I am practicing a classical song called "Kajyadifu" (Kagiyadefu) song 
with my Sanshin.
The song is considered to be one of the most well known
Okinawan classical songs.

From YOUTUBE "Kajyadefu"
http://www.youtube.com/watch?v=vapOx-mb85o
 
 
沖縄古典音楽を象徴する「かぎやで風節」(別題名:かじゃでぃ風)の
扇舞は
祝儀舞踊として祝いの席や
舞台公演の幕開けで披露され
過去に何度踊ってきたことでしょう。

扇舞の基本型として、
道場でのお稽古は、
毎回この踊りで始まる。

幾度となく踊っているうちに
自分としては、
かぎやで風節を
理解しているものと思い込みがあったようだ。

いざ、
かぎやで風節の曲を三線演奏し唄ってみると
まあ、なんとも難しい唄なのでしょうかと、
改めて実感させられます。
 
 唄わずして舞うだけでは
詩の解釈そのものが不十分であり
完成された「かぎやで風」とは言いがたいのでないかと
私は、今頃感じてしまったほど。
 
今日は、かぎやで風節の研究材料として、
上原直彦さんの説明文を
おそれいりつつも、コピーさせて頂きつつ
ブログで紹介させていただきます。
上原さま、申し訳ありません。
 
 
 琉球宮廷音楽。
 記録本であり、教則本でもある「工工四」には上巻三七節、中巻二九節、下巻五七節、拾遺八一節。計二0四節が記載されている。そして、上巻の第一節目には「かじゃでぃ風節」が全曲を代表するかのように堂々としてある。戦前までの表記法では「かぎやで風」と書かれて、発音は「かじゃでぃふう」としているが、最近になって旧仮名遣いに親しみのない若い世代のために、発音通りの表記を併用しようという動きがある。これは大いに歓迎するべきではなかろうか。このことは、歌詞にも言えることだろう。

 それにしても「かじゃでぃ風」なる楽曲は、魔力のあるひと節だ。歌三線を習得する場合、まず「かじゃでぃ風節」から入る。三線の基本音が織り込まれていると、専門家に聞いた。他の節に比べて、このひと節は多くの人に普及。さまざまな祝宴には、決まって冒頭に演奏されることからしても、普及度が計り知れよう。

 それが公式の祝儀ではなく、誰が言い出すでもなく、最初は「かじゃでぃ風」に始まる。しかも、それまで膝を崩して坐っていた者も歌う人も、これまた誰に言われなくても正座して演奏し、聴き入るのだから沖縄人にとって「かじゃでぃ風」は聖歌なのかもしれない。

 これら宮廷音楽には、五節づつ括った五節類がある。大昔節五節、昔節五節、二揚節五節がそれだが、御前風五節の中に「かじゃでぃ風節」は組み入れられている。

首里城内の東苑〈別称御茶屋御殿〉だったろうか、時の御主加那志(国王)の「御前」で演奏されたことから「御前風」の名が付いたと言われている。このひと節目が「かじゃでぃ風」で「恩納節」「中城はんためー節」「長伊平屋節」「特牛節」と続くのは周知のところ。また、御前風五節を漢字二文字で表すならば、かじゃでぃ風=歓喜、恩納節=優美、中城はんためー節=華麗、長伊平屋節=悠長、特牛節=荘厳と、研究者島袋盛敏氏は位置づけている。

 3月4日、「ゆかる日まさる日さんしんの日」でラジオの正午の時報に合わせて、午後9時までの放送の内、都合9回演奏するのは「かじゃでぃ風節」。この曲節を毎時演奏することについて、当初から八重山の方々は「赤馬節」「鷲ん鳥節」にしてはと言い、宮古からは「とうがにあやぐ」をの意見、本島でも若い人たちも演奏できるように、流行りの「安里ゆんた」「てぃんさぐの花」の採用を促す電話、文章もあった。

 しかし、主催側が「かじゃでぃ風」を固定したのには理由がある。その①老若男女問わず浸透している。②技術は別として演奏できる人口が多い。③沖縄人の聖歌的節曲。④日常的祝儀歌。⑤三線音楽の基本的楽曲などを吟味しての選択であった。

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